ゆきほ（21）

日々の疲れも、押し殺していた感情も

ここでは全て忘れてしまいましょう。

理性を忘れて、何回でも

旦那様が求める限り

私は応えます。

一緒にはてる瞬間の、その先まで

もっと深く、もっと熱く

溶け合いましょう

ある雨の日、

図書館で彼女と偶然隣り合ったことがあった。

彼女は本を読むときだけ、普段の完璧な雰囲気から離れて、どこか無防備になる。

長い黒髪を耳にかける仕草を見て、思わず見惚れてしまった。

「先輩、この本、面白いですよ。」

そう言って雪穂が差し出したのは、恋愛小説だった。

普段、彼女がこんな本を読むなんて意外だったが、同時にその隙がたまらなく愛おしいと思った。

その日の夜、僕は彼女から食事に誘われた。

信じられないことに、彼女からの誘いだ。

どうやら、僕が以前授業で手伝ったことがきっかけだったらしい。

つづく

雪穂は、黒髪が揺れるたびに周囲の視線を集めるほどの美人だった。

大学の廊下を歩くその姿は、まるで別世界の住人のように洗練されている。

彼女は大学のゼミ後輩だが、僕にはまったく手の届かない存在のように思えた。

それでも、僕が雪穂に惹かれる理由は彼女の美しさだけではない。

雪穂は、僕の初恋の人に似ていたのだ。

彼女の鋭い瞳、時折見せる儚げな表情、

そのすべてが、遠い記憶を刺激してやまなかった。


つづく

はじめまして。旦那様。

雪歩といいます。

ドレスから覗く白いなめらかな肌

スラリと熱を帯びた肢体

そして、ふとした仕草に潜む無意識のエロス

清楚さの中に秘められた、禁断の果実を

是非堪能しに来てくださいね。